2022年 世界の小麦生産国が輸出を停止するという報道があります。そうなると世界中で小麦の流通に大きな影響を及ぼし、日本でも価格高騰が起こります。その際に慌てないように、一緒に勉強しましょう
世界の小麦生産ランキング
FAO(Food and Agriculture Organization of the United Nations)によると、現在の世界の小麦世界生産量は以下のようになっています。
小麦生産量の順位 | 国 | 生産量(1000t) |
1位 | 中国 | 133,596 |
2位 | インド | 103,596 |
3位 | ロシア | 74,453 |
4位 | アメリカ | 52,258 |
5位 | フランス | 40,605 |
上位三か国を見ると分かる通り、中国、ロシアは現状急に供給が止まってしまうリスクがあります。
まさに2022年、ヨーロッパの各国がロシアから輸入していた天然ガスや石油で問題を抱えているように。
日本もいつそのような状況が起きてもおかしくない。そんな状況にあります。
日本の小麦の輸入依存度
世界の小麦生産ランキングについて紹介しましたが、そもそも日本国内で作っていたら、日本で暮らしている以上心配することはありません。
先ずは日本の小麦輸入依存度を調べてみましょう。
輸入量に関してもFAOの情報を用いて価格を調べてみると、日本の2021年の輸入依存度は85%のようです。
この状況では、当然ながら海外の小麦の生産状況にや市況に大きく左右されること予想されます。
日本の小麦の輸入先
とはいえど、日本はロシアや中国から小麦を輸入しているのか?
という疑問を解消していきましょう。
財務省によると、日本が今、小麦を輸入している相手先はほほぼ以下の三か国です。
一位アメリカ、二位カナダ、三位オーストラリア
ひとまずロシアやインド、中国が対象ではなかったことでひとまず安心です。
ただ、小麦の流通量がひっ迫すると徐々に小麦価格は上昇していくでしょうから、注意は必要ですね!
日本で食料危機は起きるのか?
ここまでの情報を見る限り、日本で小麦の輸入が止まり、食糧危機になることはまずないと思います。
ただ、小麦の価格高騰は起きていくでしょう。すでに多くの小麦製品の値上げが行われています。(2022年5月)
これは小麦の生産というよりかはウクライナ問題やエネルギー価格の高騰、円安などの影響もあっての高騰ですので、これからも続く可能性があります。
さすがにパンが大好きな方とかは影響を受けるかもしれません。麦の種類を変えるとか、お米に戻すとか、色々と計画を立てることをお勧めします。
いずれにしても、まずは世界の状況を知り、冷静に判断できるように私たちはなっていく必要がある。そう私は思います。