12/6~12/10はオミクロン株に関しても複数の新しい情報が入ってきました。加えて世界ではモノの価格が上がる、インフレのニュースが入ってきています。海外のニュースを見ながら本当の世界を一緒に学んでいきましょう!
世界の主要株価・為替のレビュー
先ずは12/10クローズ後の株の平均株価から見ていきましょう。
株価指数 | 今日の数値 | 先週からの動き |
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日経平均株価 | 28437 | +1.43% |
ダウ平均株価 | 35970 | +3.86% |
ナスダック | 15630 | +3.48% |
日経↑、ダウ↑、ナスダック↑ですね。今週はオミクロン株の影響が限定的であるという情報が広まり、株価は上昇の傾向を見せています。
また先週の最後に大きな下げをみせたフェイスブックなどのテック株はリバウンドし、元に戻った印象です。
S&P500は最高値を更新しています。来週さらに上に抜けていくのか、みものですね。
続いて為替の動きをみていきます。
為替ペア | 今日の数値 | 先週からの動き |
---|---|---|
USD/JPY | 113.32 | +0,40% |
EUR/USD | 1.1315 | 0% |
EUR/JPY | 128.26 | +0.48% |
12/3に雇用統計がありましたが、その後はオミクロン株の影響が限定的であることが分かり、相場もリスクオンの方向です。USD/JPYのペアではドル高、円安の方向に変わっています。
EUR/USDについてはユーロ側でも今週はユーロ高を示唆するニュースがありましたので、値は拮抗しています。
オミクロン株の影響が限定的であるという話になってきているので、押し目をつけて更に上にいきそうですね。
世界のニュース(オミクロン株)
先ずはオミクロン株に関する世界のニュースです。
南アフリカの研究機関はオミクロン株に関してファイザーワクチンを二回打った場合、予防効果は23%に留まることを述べています。一方で重症化リスクには効果があるとのこと。
イギリスでの別の記事では三回目のワクチンを打つと予防効果は75%になるそうです。
オミクロン、軽症だが今後より多くの変異誘発も─ファイザーCEO
ファイザーCEOのコメントではオミクロン株自体はそこまで重症化しないようだが、今後他の変異株を誘発する可能性があると述べています。
合わせて、新型コロナウイルス感染症向け経口薬「パクスロビド(Paxlovid)」について、オミクロン型を始めこれまでに出現した全変異株に有効だと述べています。ポジショントークかもしれませんが、重要な情報ですね。
シンガポールでは空港勤務の女性が新規でオミクロン株に感染したことが分かりました。市中感染のニュースがまた一人ずつ報道されるということから、なんだか2020年の最初に戻ったようですね。
世界のニュース(インフレに関するニュース)
続いては物価に関するニュースです。
トルコリラは大変な物価安の状況です。今年の一月を基準に考えるとすでにトルコリラの価値は約半分、五年前を基準にすると五分の一まで下がっています。
ここまで価値が下がると食物が外国からの輸入の場合は値段は変わらないため、パンを一つ買うのも大変な状況になってしまいます。
私は日本もいずれこうなってしまうのではないかと危惧しています。そうなる前にリスクヘッジをしておきたいものです。
中南米のコーヒー農家は採算が合わないため、コーヒー農家を辞めて北米に移民する道を選ぶという話です。
特にハリケーンなどの大自然があると、途端採算が合わなくなり、移民する人が増えてしまうということです。コーヒー農家が減るということは必然的にモノの値段が上がる可能性を秘めています。
ノルウェーでは天然ガスの不足による価格上昇により電気代が跳ね上がっています。そのため、国がその電気代を払えない人のため、補助金を出しているようです。
温暖化やクリーンエネルギー対策で火力発電を使用していないことで電気の安定供給ができず、電気代が高くなるという側面もあるようです。便利な世の中でありたいとも思いますがノルウェーのように地球環境問題に国として向き合う覚悟も必要ですね。
今週の一冊
今週の一冊は超訳「老子の言葉」田口佳史著 です。
この本ではストレス社会の中、必死に頑張っている人向けに、「穏やかに」「したたかに」生きる極意を教えてくれます。なぜ、2000年もの間この書籍が読まれ続けているのか。それを考えさせる内容になっています。
「生きてるだけで儲けもん」という考え方は老子から来ていたことに私はびっくりです。
皆さんも一度手に取ってみてください。
カイリン