臭気判定士資格を持つメーカー研究者の技術レポート

臭気判定士試験過去問解説 計算問題編~最短で合格するための臭気判定士試験勉強シリーズ~

臭気判定士試験において計算問題は一問で2点の配点となっており、絶対に落とせない問題です。その中でも頻出問題である、「嗅覚測定法による排出口試料の臭気測定結果の集計表を用いて臭気指数を求める問題」を説明します。

なお、これ以外に過去問について解説している内容として以下の内容もあります。ご興味のある方は合わせて確認下さい。

悪臭測定概論~最短で合格するための臭気判定士試験勉強シリーズ~ 【過去問解説あり】

題材となる過去問

今回題材とする過去問は平成26年度の問53です。

解き方の流れ

先ずはパネルの希釈倍数を求めます。排出口試料を注入する袋は3Lです。そのため、3Lを基準に試料注入量で割りつけます。

その後これらの希釈倍率をlogで計算します。計算した結果は以下になります

希釈倍率301.48
希釈倍率1002.00
希釈倍率3002.48
希釈倍率10003.00
3という数字は問題文にある、log3=0.48という数字を使用します。

続いて各パネルの判定結果に関して〇×で表記します。付臭番号とあっていれば〇、あっていなければ×です。

この後、この中で一番正解しているパネラーと正解していないパネラーを除去します。この問題ではCとEを除去します。

これは6人の平均を算出するにあたり、一番感度が高いパネラーと低いパネラーは影響が大きいため、数値を算出する前に除去するということです。

残ったA、B、D、Fについて先ほど希釈倍数から計算した数値を使って値を出します。

この時の計算法は間違ってしまった時の希釈倍率の値とその一つ前の倍率の値を足した値について2で割ります。例えばAでは(2.48+2)/2 = 2.24 となります。

それぞれについて計算すると・・・

A2.24
B2.24
D2.76
F2.76

という値になります。

続いてこれらの値の平均値を算出します。

(2.24+2.24+2.76+2.76)/4 =2.5

となりますね。

臭気指数はこの値に×10した値のため、正解は25となります。

実際に私がこの問題を解いた時のメモ書きは以下のようになっています。ここまでに説明した内容が記載されています。

実際に問題を解く際に参考にしてみてください。

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