お札の価値がなくなる？　金を買って自分のお金を守るべき理由

皆さんはインフレーションという言葉をご存じでしょうか。例えば週刊少年ジャンプの値段は1990年は190円だったのですが、今は300円となっています。約1.5倍になっています。これは物の値段が徐々に上がっていることを示します。対して日本のサラリーマンの給料は全く上がっておりません・・・

【日本の会社員の年収推移】

1992年	455万円
1997年	467万円
2002年	447万円
2007年	437万円
2012年	408万円
2017年	432万円
2019年	436万円

増えてない・・・

上記の表は本リンクのサラリーマンの給料推移の記事より作成しています。

アメリカの2015年の平均年収は565万であり、順調に増えているのですが日本だけ取り残されてしまっています。もしこのインフレの波が日本にも広がったら物価は著しく上がり、日常の生活がより苦しくなってしまいます。

更に2021年、コロナの影響で各国が規制緩和で多くのお札を市場に供給してしまっており、インフレーションの懸念が更に強まっています。そんな中、もし自分の資産を現金で保有していると、その価値が著しく減少してしまいます。

ジャンプの例で言えば1990年、一万円あれば50冊買えていたのですが、今だと33冊しか買えません・・これは本だけでなく、食べ物など、全ての商品に当てはまります。このままでは資産を守れません。その資産を守る方法として金を所有することが挙げられます。

資産を守る方法は？

現金でお金を持ち続けるとジャンプが全然買えない未来が待っています。そんな未来は回避したいですよね・・・

そもそも資産を守る方法は世の中にたくさんあります。世の中の物の価値と連動する商品を買っておけばよいのです。

具体的には以下のようなものが挙げられます。

〇土地(不動産)

〇株

〇商品(金を含む貴金属)

これらは全て一長一短ですし、人により向き不向きがあります。これらについて簡単に紹介していきます。

土地(不動産)

一般的に土地は腐らないという通り、土地の価値は基本的に減らず、日本では上昇傾向が続いていました。ですが令和の時代となり、日本は人口減少が進んでいます。もし人口が減っていくと土地の値段はどうなるのでしょうか？当然ですが買う人が減ってしまいます。その結果特に田舎では顕著ですが、土地の価格は年々低下しています。

もし土地を買って資産を守るというのであれば、これから成長が著しい国の土地に投資するべきだと思います。ただ、海外の不動産投資は現地に行かなければ入らない情報が多いため、コロナ下の今はおすすめできません。

株

株を購入することで会社の価値が上がれば価値が上がります。日本では不況の時に日銀が株を買うこと(厳密には投資信託やETF)でお金を供給するケースもありますので、インフレーションにも対応できる可能性もあります。世の中で資産形成という話をする時は大体株式への投資ですから、イメージはしやすいかと思います。ただ、リーマンショックのようなブラックスワンが起きた時には株の価値はまとめてなくなってしまうリスクがあります。多くの運用益が得られるメリットはありますが、逆に大きく損をする可能性もあります。

また、株を実際に購入する場合は基礎的な知識が必要です。例えば以下の本を読んでみてください。先ずは基本的な知識を得ることが重要です。

商品(金を含む貴金属)

小麦やコーン、金、銀、銅などの貴金属などは現物を買うこともできますが、例えばETF(上場投資信託)を活用することで現物を買わなくても買うことができます。小麦やコーンなどは天候や世の中の状況(戦争や貿易摩擦等)で変動してしまいます。銅やプラチナなどの貴金属についても産業の需給によって大きく変動します。そんな中安定的な値段の推移を見せているのが金です。ほんの100年前までは金本位制と言って全ての貨幣価値は金で裏付けされていました。それほど金というのは世界で重要な役割を担っていたのです。

今でも金はドルなどの貨幣と交換することは可能です。ただ地球にある金は25mプール二個分の体積しかないと言われており、数に限りがあります。対して貨幣、お札はどうでしょうか。世界中で新たに貨幣(お札)が刷られ、価値がどんどん減少しています。その場合相対的に金の価値は上がることになります。このように金は私たちのお金を守るという目的では非常に有効であり、かつ不況の時には株式が売られて金が買われる傾向があるため、更に価値が上がる傾向があります。