臭気判定士資格を持つメーカー研究者の技術レポート

嗅覚概論 ~最短で合格するための臭気判定士試験勉強シリーズ~

臭気判定士の筆記試験の最初の単元は嗅覚概論です。この単元では出題数が令和元年から10⇒6題になりました。臭気判定士の筆記試験では各単元毎に33%以上必要と例年されていますので、6題中最低2題は正答しなければいけません。嗅覚概論は比較的点数は取りやすい分野でもあるので、ここで点数を稼ぐことも有効です。

嗅覚概論の参考図書

嗅覚概論を勉強するにあたって必要な参考図書は「嗅覚概論  -においの評価の基礎-」です。以下にリンクを提示します。購入する際はにおいかおり環境協会様からの購入がベストです。

嗅覚概論  -においの評価の基礎- においかおり環境学会サイト

嗅覚概論における問題出題の傾向

あくまで過去の傾向ですが、ここ五年の間では嗅覚概論の参考図書の中で、第一章~第五章の範囲から問題が多く出題されています。

具体的には以下に示します。ポイントも後ろに明記します。この部分は過去傾向から押さえておくことが望ましいです。

  • 第一章 におい物質 (化合物の官能基特性、異性体、液体の色)
  • 第二章 においを感じる仕組み (嗅覚器、嗅細胞、鋤鼻器、嗅覚受容体)
  • 第三章 においの役割 (各種フェロモンの名前、効果)
  • 第四章 においの閾値 (嗅覚測定用基準臭、T&Tオルファクトメーター、嗅覚障害)
  • 第五章 においの感覚強度 (順応・慣れの違い、フェヒナーの法則など、臭気強度に関する法則)

嗅覚概論の勉強法

KAIRINジュニア

そうは言っても実際にどのように勉強すればいいの?

そんな声が聞こえてきそうなので嗅覚概論における勉強の方法について説明したいと思います。

  • 過去問と嗅覚概論の参考図書を準備する
  • 過去問を先に解く(全問間違えてもOK)
  • 過去問で間違えた個所の内容が記載されている嗅覚概論参考図書ページに印をつける
  • 数年分の過去問を解き終わり、参考図書に多くの印がつけれたら、その時に印がついた箇所を中心に参考図書を読み込み、理解する
  • 理解が進んだら再度過去問を解く

嗅覚概論の参考図書は様々な分野について詳細に記載されています。その内容を全て理解しようとすると多くの時間がかかります。上記の方法を活用することで試験に必要な知識を効率よく学ぶことができます。

また、勉強なしで過去問を解くことで、自分の現在位置を知ることができます。是非活用してみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。嗅覚概論は臭気判定士試験において最初の単元ですので、ここでくじけたくないですよね。この単元におけるコツはただ一つ、「暗記」です。暗記をすることで少なくとも半分は正答できると思います。

また、もう一つ最後に伝えることとして、過去問は是非繰り返し解いてください。過去問を何年も解いていくと独特の言い回しや正誤問題で引っかけられるポイントが理解できるようになるはずです。

皆さんが満点を取り、試験に合格されることを祈念しています。

カイリン

以下、私のおすすめのにおいの一冊です。世の中のにおいに関する異なる側面が学べます!



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